龍井蝦仁は中国杭州の龍井茶を入れて海老を炒めた、中国を旅するとよく出される茶葉料理です。
杭州の名泉・龍井泉は、どんなに干ばつが続いても枯れないことから、泉の奥に龍が棲んでいるという伝説があります。その龍井泉附近で作られているのが龍井茶です。
龍井蝦仁は龍の棲む泉と、おめでたい海老が一体となった、おめでたい日に作る料理です。春の新茶の季節に、摘み立ての新芽で作ると一層お茶葉が香りますが、一年中、緑茶や烏龍茶で作る事もあります。
レシピは
海老は殻をむき、塩、酒、片栗粉で下味を付けます。龍井茶はお茶葉を少し浸したものや、飲んだ後のものを使いますが、風味を残したいので、お茶は一煎だけ。茶水は海老の中に入れるので残しておきます。炒めた海老に茶葉を入れ、塩で味付けする簡単料理ですが、暑い時期に冷たくした龍井と共に味わうのも格別です。