沙羅双樹

お知らせ

中国敦煌に行った折、隋の時代の280窟には、沙羅双樹の下に、釈迦は赤い袈裟を着け、横臥しています。諸菩薩、弟子が集い、悲しみ死を悼んでいる図です。その頃は夏ツバキと呼ぶ沙羅の木を知りませんでした。後年、我が家で植えたその木が今年も花を付けました。中国から戻り、東京へと慌ただしい中、少しピンクに彩られた一重の白花は心の安らぎを与えてくれました。