金の花 張家界の茯茶(フーチャ)

お知らせ

4月に訪れた張家界のお茶屋さんで見たお茶には金粉のようなものが混じり、形はレンガの形。
このお茶は、中国湖南省益陽県でのみ製造される茯茶で、別名「削胃茶」とも呼ばれ、その意味は「食べた油を流す」である。
元々、遊牧民の食事は脂肪分が多い肉類や乳製品が中心で、野菜が不足がちな食生活。この茶を飲むことで健康を維持することができているとされる。遊牧民たちは、「寧可三日無糧、不可一日無茶(三日食べ物がなくても、お茶は一日も欠かすことができない)」と言う。
茯茶は1年から1年半の時間をかけて、20数回もの製造工程を繰り返す。その過程で「金の花」と呼ばれる黄色い粉を吹くのが特徴です。この「金の花」は麹菌の一種で、他の茶はもとより他の黒茶には無い茯茶独特の発酵でできるものです。