武夷山からの便り③


烏龍茶の名前の由来の一つに、茶葉が烏のように黒く、龍のようにくねくねと曲がっているからというものもあります。

龍は皇帝を指すもの。即ち、皇帝に捧げるお茶の意味です。このときの烏龍茶は明から清にかけて茶葉を武夷山からロシアに運んだ万里茶道で運ばれた武夷岩茶を指し、そのお茶葉はそれまでの緑茶などに比べてしっかり焙煎され、正に烏の羽の色のように黒々としたものでした。この茶葉には、遠い異国にお茶を運んでも品質が変わらない大きな利点がありました。

今も、その製法はしっかり受け継がれ、焙煎にはライチの炭が使われ、灰を覆いながら温度を保つ焙煎の作業は、暑い時期には壮絶なものがあります。

今回の写真の一枚は、暑さの中、ライチの炭で焙煎する貴重な様子が送られて来ました。