春の草木が芽吹き始めた頃、その成長を促す為、菜種梅雨とも呼ばれる雨の日が続きます。24季節の中ではそれを穀雨と呼びます。中国茶はこの時期を境にお茶の価値が大きく変わる時期でもあります。穀雨の長雨に会う前のお茶葉は、明前のお茶と呼ばれとても貴重で、穀雨後は成長を促す雨に会うことで大きく茶樹は成長しますが、穀雨前に摘まれる明前茶とは一線を画します。明前茶は冬の寒さに耐え、春一番の新茶となり、味、香りとも控えめながら、早春を思わせる凛とした味と香りのお茶となります。明前茶の入荷を待ちわびる季節でもあります。