あのうだるような暑さが次第に遠のき秋の気配を感じる頃。焙煎のしっかり効いた台湾の鉄観音茶を味わいました。元々台湾の鉄観音茶は中国本土福建省安渓から渡ってきました。官吏の試験を受けに行った人、張兄弟がが持ち帰りと諸説ありますが、最初に栽培されたのは木柵地区です。木柵鉄観音は台湾を代表するお茶ですが、今回の鉄観音は海抜1800M付近杉林溪で栽培された珍しい高山の鉄観音茶です。2種を飲み比べてみると、どちらも燻焙の香りがしっかりあるものの、喉元を過ぎると濃厚な花の香り残ります。日本のほうじ茶にはない烏龍茶独特の製法によるものです。お茶請に用意されたクリームチーズの肉巻きに五香片をかけてみると、味わい深いチャイナの香りが濃茶にぴったりでした。
鉄観音茶
