敦煌 沙羅双樹

お知らせ

初めて中国の敦煌を訪れたのは10年以上も前の5月。西安から小型の飛行機で敦煌空港に降り立つとなぜか消火器を持つ係員。驚きの光景も今は懐かしい思い出です。
敦煌莫高窟の295窟は隋の時代の涅槃図で、右腕を枕にして横たわる釈迦と、その死を悼む弟子や菩薩の姿が表され、右腕の上には沙羅の木が2本。枝は画面いっぱいに分かれて広がり、そこには飛天が描かれていました。
それ以来、その木が気になり、3度挑戦するも育たず、今年やっと白い花を付けてくれました。夏ツバキとも呼ばれ、初夏に一重の可憐な花を付けます。少し暑くなり出した頃の純白の花は涼しさを運んでくれます。来年もこの花に会えますように。