世界のお茶の原産地は中国です。日本人は台湾烏龍茶のなじみが深く、気軽行ける台湾のお茶を飲むことが多いようです。
本家、中国のお茶の名前は、逸話やお茶のイメージによってお付けられ、台湾茶の方はほとんどが産地の名前になっています。
福建省で特に多く、烏龍茶の名前に、蘭の名前や香りや旨味の品さを表現するのに蘭はよく使われます。
元々、蘭そのものには香りは少ないのですが、蘭は高級で上品のイメージにつながるのかもしれません。
先日、試飲会をした折に奇蘭という岩茶を飲んだところです。いつまでも舌に残る甘く上品な香りと甘薯にも似た旨味は、正に蘭を思わせるものでした。今、茶館では、和蘭の春蘭の香りでいっぱいです。